繊細な人の生きづらさと上手な生き方4選
もしかして、自分は繊細かも。
そう思ったことはありますか。
不安や恐れが大きく、ネガティブが強く、他者への共感性が高い人は、脳のシステムが物事に繊細であるように生まれている可能性があります。
それは、生きづらさを感じる原因でもあります。
では具体的にどのような苦しさがあり、どのように工夫して生きるべきかを、参考に書いていきたいと思います。
✔繊細の生きづらさ具体例4つ
繊細な人は悪い出来事に敏感
例えば、一瞬、話し相手の表情が険しくなった時、繊細な人はその変化を見逃しません。怒っているのかな?と考え、すぐ不安になってしまいます。
相手のネガティブな感情にのみ込まれやすい
例えば、怒鳴っている人がいれば、自分が怒られていなくとも、その空気感に疲れてしまいます。また自分が怒られてる時は、立ち直りにかなり時間を要します。数時間~数日、最悪の場合は、一生引きずります。
⇒こういった経験を繰り返すと、常に不安や恐怖を人一倍抱えるので、かなりネガティブな性格になりやすいです。
周りの理解を得にくい
繊細でない人からすると、繊細な人の気持ちはあまり分かりません。なぜなら、自分はそんなに気にならないことに、繊細な人はいつまでもクヨクヨしてるように映るからです。
こんな返事をもらったことはなかったでしょうか。
気にしすぎだよ。
考えすぎだよ。
繊細な人からすると、気にしないでいられるなら、とっくにやっているのですが、これがなかなか出来ないから困っているんですよね。
⇒だから人に相談して、解決のヒントを得たくなる。
繊細な人の中ではこのような心理が働くので、タフな心の人に相談してみるのですが、このようなお返事をもらってしまうケースが、かなり多いと思います。
繊細だとめんどくさがられる
これは二番目の、理解されない、ということに近いですが、繊細な人にイライラする人は少なからずいます。やはり、タフな人からすると、いつまでも些細なことでクヨクヨしている人は、イライラしてしまうんですね。
例えて言うなら、紙で指先を切ったときに、その場で痛いと感じることはありますが、絆創膏を貼れば、けがのことを結構忘れて過ごしていますよね。
でも繊細な人が同じけがをすると、このけがの痛みをずーっとタフな人の耳元で訴えているような状況なのだと思います。
確かに、それをちょっと相手にし続けるのも苦しい気持ちはわかりますよね。
これも繊細な人が生きづらい原因だと思います。
✔繊細を受け入れ、工夫して生きましょう
情報過多の現代は、繊細な人にとって、すごく難しい時代です。繊細な人は、職場でのマルチタスクや気疲れからくるストレスホルモンのコルチゾールの分泌量が、普通の人より30%以上高いとのことです。科学的にわかってくれてると、ありがたいですね。
知ってて下さい。繊細な人が仕事で消耗するのは身体ではなく"頭"です。マルチタスクや他者への気遣いからくる"考え疲れ"や"緊張疲れ"に対して、ストレスホルモンのコルチゾール分泌量が30%以上高い事が知られてます。なので休日や仕事帰りは寝続けるよりも、20分間自然の中を歩く方が楽になるのです。
— きょう|心健康改革 (@kyoshirok1) 2021年6月16日
なのに、それでもタフで明るい人間を装っていかなければ、周りからの理解もなかなかされないですし、周りに迷惑をかけずに仕事して生きていくのが難しいです。
繊細な人は、自分に自信を失ってしまうことが多いと思います。
「なぜ自分はこんなにメンタルが弱いのか。」
「なぜ自分は傷つきやすくて、周りのようにすぐ切り替えができないのか。」
まず、知っておいてほしいのは、繊細な人は脳の作りが物事に敏感であるように作られていることです。だから、これを直す術はないです。
脳システムが厄介に生まれた以上、 どうにか工夫して無事に生き抜くコツをつかむ必要があります。
✔繊細を受け入れ工夫して生きる方法4つ
繊細を直そうと思わない
繊細な性格は脳の作りから来ているので、直りません。
ですから、気にしないようにしようとか、みんなと同じように明るくタフになろうとか思って、自分を否定しなくて大丈夫です。
それはそう出来ない自分をどんどん責めて、うつになってしまうので、自分の気質を受け入れて工夫した方が効率的です。
どんなにタフな人でも、理想の人間像になっても、自分を批判してくる人はいなくならないので、無理に自分を変えて、その先でも消耗するのはやめましょう。
傷ついてないふりをする
傷ついていても、傷ついていないふりをする方法は便利です。
下手に、傷ついたところを見せないことは、簡単なことではくたばらないよ、という意思表示になります。
これは、人をいじめて喜んでしまうタイプの人がいる時の防衛になりますし、職場でも心配をかけにくくなるので有効です。また、周囲にも「面倒くさい人」と思われにくくなるでしょう。
内面では傷ついても引きずってもいいので、表面ではタフな人の振る舞いを真似して生きておきましょう。その方がやっぱりお得なんです。
自分の専門性を磨くことに集中する
これは誰にでも言えますが、何かを極めることを覚悟すると、そのことしか考えなくなります。
仕事でも趣味でも、常に自分の中で熱中できるものがあると、傷つく場面があってもそこまで気にならなくなります。
スキル磨きは、将来的に自分を自由にしてくれるので、かなりおすすめです。
安心できる場を探す
繊細な方は、毎日の生活でかなり消耗することが多いので、潰れる前に、自分が安心できる場所を探しておくと良いです。
自然の多い場所、静かな場所など、気疲れしにくい場を探して、自分の身の回りに固める作業を続けましょう。
そのための引っ越しや転職も、積極的に視野に入れてよいと思います。
これは人間関係の構築にも応用できます。優しい友達とたくさん繋がるなど、安心して付き合える交友関係づくりも、ぜひ行っていきましょう。
以上、繊細な性格でいることの生きづらさと、その工夫方法をあげてみました。
少しでも、繊細な方の生き方のお役に立てれば幸いです。